PUBGモバイル創作物語「激戦区!ポチンキの葛藤」

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COD・PUPGモバイル
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「ポチンキ」Pochinki

PUBGモバイルをやっている戦士ならこの名を聞いただけで心に込み上げててくる様々な感情があるだろう。

そこは戦火をくぐり抜けた大切な仲間を失った忌まわしき場所、勇敢に駆け抜け偉大な戦士と称された場所、あまりの恐怖で固まり動けなくなってしまったチキンな場所….

ポチンキほど戦士の数だけ特別な想いがある街はそうないだろう。

そんな激戦区ポチンキでの戦い….

多くの英霊が無駄死にで無かったことの証の為に、少し語らせてもらおうか。

※以下全て私の創作小説です。

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ポチンキ(Pochinki)とは?

スマホゲーム「PUBGモバイル」における架空の街、それがポチンキ(Pochinki)になる。

この街はMAPの中央に位置、豊富なアイテムが入手できる街で建物がとても多く入り組んだ場所だ。

それもあってか作戦開始パラシュート降下の段階から猛者どもが集まる激戦区、とてもじゃないが配属されたばかりの新米兵士が生きたままポチンキを抜け出せるとは思えないような街…

赤丸で囲んだ場所、ここが激戦区ポチンキ

ポチンキは作戦を遂行する上でも非常に重要な街だ。

物資を現地調達しなければならないPUBGモバイルにおいて、とくに4人編成チームの班による作戦の場合は小さな集落では全員分の装備を賄えない。

それもあってか開幕早々に物資が豊富なポチンキは激戦区となってしまう。

そしてバタバタと兵士たち、否…英霊が倒れてゆく街、それがポチンキだ。

簡単な任務

あの日、我々のチームは少し楽観的だった。

作戦命令書はとても単純な内容、HospitalとRuinsの間にある小さな集落に降下して物資を調達、その後Ruinsに向かい激戦区「ポチンキの様子を探る」といった簡単な任務だった。

隊長は最年長である私、他3名の隊員は若者だがどれも優秀な兵士。

全ての武器を使いこなせるだけでなく性能までも把握している… 今になって思えばこの油断がいけなかったのだと思う。

その前に私の部下について少し語らせてほしい。

イッシ・スペンサー

ずば抜けた索敵能力を持つ戦士。志も非常に強く戦闘能力も高い。猫と釣りを愛する男

デンゾ・アルティメイタム・山田

抜群の身体能力を持つ戦士。バイクの運転能力の高さ群を抜いている。少々ヤンチャなところがあるが自然を愛する頼もしい男

デラ・チャンピオン

何をするにも素早く行動が出来る戦士。クリアランスの確保には抜群の安定感がある。今年、子供が生まれた。

彼らほど優秀な兵士を私は見た事がない。

※全て架空の人物です。

楽観的降下作戦

「降下後、装備を固めてで第二作戦ポイントへ、そこで昼飯だwww」

「いつもの調子でいくぞ~♪」

第一降下ポイントへの降下中、チームにインカムで伝える私の心は少し踊っていたのかもしれない。

その理由はこの任務が終わったらドイツにバカンスに行くつもりだったからだ。

イッシ「隊長ぉ…あんな町に降下してどーするんすかwww」

デンゾ「まあそう言うなよイッシ、あの街付近には車がある、歩くよりましだろ?」

デラ「サクッとやってさっさと昼飯食いましょ!」

チームの全員が簡単でリスクが殆どない任務だと分かっているからこその会話だろう、まるで緊張感がない。それは私とて同じこと、だからこそ今のは私は軍法会議の場に立っている。

この録音を聞きながら私は思う。

「あの時、私が緊張感を与えていれば….」

失った時間はもう元には戻らない。

話を元に戻そう、

我々は勤めて楽観的に降下した。

間違えた判断

第一降下ポイントに無事到着した我々は順調に物資を調達、そして装備を固めた。

さすが歴戦の戦士だ、私はパラシュートの切り離しに少々手間取ってしまい遅れたがイッシが私にUMP9を手渡してくれた。

イッシ「隊長はいつものコレでしょwww」

さすがよく分かっている。

ニヤニヤと笑いながらの任務でまるで緊張感がないとは言え兵士の体格、腕前そして武器の性能を知り尽くした男だからこその行動だろう。

私もUMP9さえあれば何とななると思っている男だ、実にありがたい。

そんなやり取りをしている時、デンゾからインカムが入る。

「誰かスコープ取った?」

せめて4倍、いや2倍でもいい。

この任務を遂行するにはスコープが必須なのだ。しかしスコープが無い、誰も調達できていない。

指揮官として、私はこの時点で作戦ルートの変更を行うべきだったのだろう。しかし頼もしい仲間と一緒にいて安心しきっていた私はどうかしていたのだ。

デラ「たいちょー、俺腹減りましたわ…」

 一人が腹減ったと言いたしたらもう終わりだ、そんなワードを聞いただけで腹が減ってくるのが我々のチーム。

「確かに腹へってきたし….ま、となりの街でスコープ探せばいっか…!」

私はこの時の判断をとても後悔している。

あの時きちんとスコープを装備してから第二作戦ポイントに向かっていれば…. 悔やんでも悔やみきれない、彼らの家族になんて言えばよいのだろうか、どんな顔で会いに行けるのだろうか…

私は愚かな人間だ。

オールクリアー

気の緩んだ我々はスコープ無しに第二作戦ポイントに到着、レッドサイトとホロスコープ装備者が私のみという状況にも関わらず駒を進めた。

我々のチームでは最初に索敵能力が高いイッシ・スペンサーが偵察を行う、そして敵の位置を確認後にデンゾ・アルティメイタム・山田が突貫、デラ・チャンピオンと私が後方支援といった行動パターンが多い。

しかしこの日は少し違った。

レッドサイトを装備しているは私のみ、そして手にはUMP9… だから私が索敵と偵察を行ったのだ。

というのも第二作戦ポイントの町は降下時点で回りに敵パラシュートが見えなかった、つまり第二作戦ポイントに敵は存在しないと私は決めつけていた。

この時の私はチームに、そして隊長としていい所を見せたいといった承認欲求があったことは認める。

「オールクリアー」

きちんと周囲を調べずもせずに私はオールクリアーとインカムで伝えてしまった。

その直後、銃声が響きデラが気絶状態に。

イッシ「隊長ぉぉぉっ!!!オールクリアーじゃないよ!敵が二階の窓から狙ってるよ!」

 それまでの和気あいあいとした平和な空気が一瞬にして緊張状態になる… ああ、そうだった、ここは戦場だった。

デンゾがデラの救出に向かうも狙われているので助けられない。

二階の窓に潜む敵はあえてデラにとどめをささずに救出にくる仲間をヤルつもりだ。

デンゾとデラの距離は10mほどだろうか、デンゾの目の前でデラは家族の写真を握りしめ、そして震えながら助けを待っている。

全ては私のオールクリアーが原因だった。

そんな極限の状況から少し離れた場所にいた私は事態を打開すべく二階に手榴弾を投げ込む、それにタイミングを合わせるようにイッシ・スペンサーも一階に手榴弾を投げ込む。

しかし敵は倒れない、三人の敵に囲まれているこの状況でよく生き延びられる、きっと敵もそれなりの戦士なのだろう。

ほどなくして敵の潜む建物にイッシ・スペンサーが突入、みごと敵の殲滅に成功した。

しかし、しかし遅かったのだ、全てが手遅れたっだ。

急いで救急キットを用意し、デラの元へと駆けつけた我々の前にあったのは家族の写真が手から零れ落ちたデラ・チャンピオンの屍だった。

乱戦のRuins

「あいつ…子供が生まれたばかりだったのに…」

分かっている、全て私の責任だ、私のオールクリアーが悪かったのだ。

もうこの時点で与えられたポチンキの偵察任務は中止、作戦の変更は免れない。

私は第三ポイントであり部隊のピックアップポイントでもあるRuinsに向かう決をとった。これはもう偵察任務ではない、脱出作戦に切り替えるため、デラがの手から零れ落ちた写真と認識票をデラの家族に渡すため…

イッシもデンゾも同じ気持ちだったと思いたい、そうでなければ私は頭が狂ってしまいそうだ。

Ruinsは少し遠い。

車を調達する必要がある…が、運の悪いことに車がない。というよりもデラをやった仲間が乗って行ってしまったのだろう。

たが幸いにも動きそうなバギーとバイクがある。

こんな時は固まって行動したほうが良いのは分かってはいるが仕方が無い、イッシと私がバギー、デンゾがバイクといった二台体制での移動を選ぶほかない。

PUBGモバイルは乗り物で移動すると走行音で敵に発見されやすいのが特徴、だから2台体制での移動は非常に危険なミッションになる。

それでも無事Ruinsに到着した我々3人はスコープを入手すべく小さな集落を占領することに決めた。

もはやスコープを入手する理由はポチンキの偵察ではない、我々が生き延びるために必要な装備…だからだ。

私は離れた位置で索敵、これ以上部下を危険な状況に置けない。

私も必死だった…

しかし無情にもRuinsの小さな集落で小さな交戦が起きた。

その結果デンゾ・アルティメイタム・山田が気絶、イッシ・スペンサーが回復を試みている。

無事にデンゾが回復、救急キットで戦線に復帰するであろうタイミングで今度はイッシが気絶状態になる。 

先の小さな交戦における発砲音で敵が近寄ってきたのだ。

イッシ「隊長ぉ!コッチはもう無理だ、アンタは来ちゃだめだ!!!」

デンゾとイッシは敵に囲まれている、しかも屋外で囲まれており身を隠す場所も逃げ場も無い。

そして私の前にはバギーがある。

私は動いた。

もうこれ以上部下を失いたくなかった。

瀕死の状態で囲まれているイッシとデンゾに向かってバギーで突っ込みながら敵の位置を確認、バギーで敵に体当たりをしながら何とか敵を倒すことに成功。

あの時、私の判断が一瞬でも遅れればイッシとデンゾはあの場で倒れていただろう。PUBGモバイルとは時に大胆な行動がよい方向に進むときがある、それを肌で感じた瞬間だった。

激戦区ポチンキ

体制を整えた我々はピックアップポイントのRuinsに留まるつもりだったのだが、不運にも安全地帯の狭まりはポチンキを中心とする状況に変化してしてしまった。

 「行くしかないな、ポチンキへ…」

デラが欠け、重い空気の我々にとっては更なる絶望的状況… 4人全員が揃っていない状態で生き延びられるほどポチンキはあまくない。

それでもポチンキへ行くしかなかった、それしか選択肢が無かったんだ!

 ポチンキのメインストリートを避け裏側から街に入る我々、ポチンキは市街戦になるから基本的に建物に隠れての行動になる。

全方向から聞こえる発砲音、MAPを確認しても辺りは敵だらけ、常に囲まれている状態… やはりここは激戦区、頭では分かっているつもりでも体が動かない。

私は…

私は小さな小屋の中でうずくまってしまった…

ほどなくしてインカムから聞こえる部下の怒号ともいえる悲鳴…

イッシ「猫がぁ…戦闘中に猫がぁぁぁぁ!!!」

デンゾ「オールクリアでコンプリートだ!バカ野郎….!!!」

その直後だろうか、イッシ・スペンサーは気絶、そして倒れる。

続いてデンゾ・アルティメイタム・山田も倒れた。

私は小さな小屋でインカムから聞こえる彼らの最後の声をひっそりと聞きながらうずくまっていた。

デンゾが倒れる直前、彼はかすれるような声で私にこう言った。

「た…隊長…」

「俺の遺品を使ってくれ…」

デンゾは隊長である私に対し、自分が使っていた装備品を使っての敵討ちを望んでいたのだと思う。

それでも私は動けなかった…

そして….

そんな末期的状況にも関わらず私はMVPに選ばれた。

おかしい、これは絶対におかしい。

私がMVPでよいはずかがない。

隊長として誤った判断、誤った命令、相応しくない士気、そして最後はチキンと言われても何も言い返せないような行動…

気が狂いそうになるほど恥ずかしい。

倒れていったデラ、イッシ、デンゾ… 

私は彼らの家族にどんな顔を見せればよいのか。

私は自らMVPを取り下げ、そして自分の誤ち、失敗した判断を上官に報告、そして軍法会議の場に立っている。

今の私に出来ることはPUBGモバイルをより詳しく知り、そして再び戦場へ….いや、再び激戦区ポチンキに立つことだろう。

そんな風に、私は思う。

「激戦区・ポチンキの葛藤」完

最後まで超絶にくだらないPUBG創作物語を読んで頂き、本当にありがとうございました!

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