実写版映画「ジョジョの奇妙な冒険」のレビューです。
私としては原作を知らなくても楽しめるようなストリーリー展開ではないか?なんて思っていますよ~!
実写版『ジョジョの奇妙な冒険』
ジョジョの奇妙な冒険ってな漫画自体が独特すぎる世界観…という事で避けられがちなジョジョの奇妙な冒険ですが、
実写版映画では杜王町といった小さな街を舞台にした事件ドラマのように描かれています。
その事件を解決してゆくのがジョジョ、それもスタンドといった特殊能力を使って解決してゆくストーリー展開になっているところがドラマ性を強くしています。
ただし街並みや登場人物、とくに特殊能力のスタンドを使えるキャラクターの服装や見た目は現実離れしており、空条 承太郎にいたっては帽子と後ろ髪が一体化しているような無茶な表現です。
「なんだコイツは…」
ジョジョの奇妙な冒険の漫画を知らず、いきなり実写版を観た方はこんな風に思ったはず… まあ漫画を読んでた人も同じように感じるはずなのでソコは大丈夫です。
東方 仗助のリーゼントもかなり無茶していますが空条 承太郎の帽子一体化に比べれば全然マシです。
他のスタンド使いな人物については近寄ったら間違いなくボコられるような雰囲気が凄いです。
冒頭5分ぐらい不安に
間違いなくジョジョの奇妙な冒険のチケットを購入し、間違いなく上映ルームNoに入って間違いなく指定席に座ってるはずなのに不安になりました。
これはですね、ジョジョの奇妙な冒険ってな映画なんだから東方 仗助がイキナリ出てきて当たり前ってな先入観があるからでしょう。
ところが冒頭から3~5分ぐらいは東方 仗助が出てきませんし、もちろんスタンドも出てこない。
山田孝之さん演じる悪人の事件性から始まるので
「もしかして上映ルーム間違えたか?」
ってな不安になりました。
で、その後に神木隆之介さん演じる広瀬康一が出てきて少しホッとします…
それでもまだ「康一…だよね」といった不安。
完全に安心するのは東方 仗助が出てきてから… ってな事を考えると仗助のやりすぎな実写版リーゼントには深い意味があると思っています。
初めてジョジョを観る人でも楽しめる
ジョジョの奇妙な冒険の漫画を読んた人ってのは分かってるってな感覚があるはず、実際に私も「分かってる俺」だったので事前情報を全然見ないで実写版ジョジョに挑みました。
まあ余裕だったんですよね、実写版ジョジョの奇妙な冒険は確認作業みたなもの、どうせイマイチだろぐらいの上から目線な態度でした。
逆に漫画のジョジョに触れていない人はこのような先入観、または余裕みたいな物もなかったはずなので事件ドラマな世界にすんなりと入っていけたのではないか?なんて思ってます。
「独特な雰囲気のする街と独特な登場人物」
ってな目線で映画を楽しめるはずです。
世にも奇妙な物語の世界観に近い
一見すると通常の日常生活、でもやっぱり異状な日常…
実写版ジョジョの奇妙な冒険の主人公は東方 仗助で間違いないのですが、映画の見せ方としては後にスタンド使いとなる広瀬康一の目線で物語が進んでゆくのがとても上手い。
この広瀬康一の目線ってやつが映画館で映画を見る普通の人間の感覚に近いはずであり、「なんだこの街は…」「なんだこの異様な人間は…」といった常識的感覚の人間を神木隆之介さんが演じています。
これはドラマ「世に見奇妙な物語」において主人公が入り込んでしまった奇妙な世界にアタフタする感覚に似ており、この辺からも初めてジョジョを見る人でも楽しめる要素といった評価があります。
映画を観終わって外に出た時、激しく日常を感じる映画とはかなりのエンターテイメントではないでしょうか。
私としてはジョジョの奇妙な冒険を知ってる人、知らない人、それぞれ両方に刺激を与える映画と高評価!
コメント