買い物をした時に貰うレシート、あのレシートとは基本的に印刷物でありミニプリンターで印刷した物…といったものです。
ではレシート用紙(感熱ロール紙)を印刷出来る機械があればパソコンにつないでレシート容姿に好きなものを印刷出来るのか?
それにはどのような意味があって何が出来るのか?
レシートを印刷する機器は業務用とはいっても色々な活用法があります。
レシートプリンターとは?
レシートプリンターを正確に言うと「サーマルプリンター」と呼びます。
サーマルプリンターとは感熱紙に印刷をするプリンター。
身近なモノだとお店や飲食店で会計時にもらうレシート、このレシートのはサーマル用紙(感熱紙)と呼ばれる紙で熱におる化学反応で文字や図形を浮かび上がらせる紙になります。
またサーマル用紙自体がとても安い(まとめて買えば一巻100円前後)ので小売店レシートや整理券などのように使い捨て要素に最適な紙になります。
このサーマル用紙に印刷を行う機器がサーマルプリンターと呼ばれるもので、レジ一体型もあれば単体で動かせるもの、最近ではスマホ用などもあります。
当ブログにおけるレシートプリンターのカテゴリーではこのサーマルプリンターを普通のwindowsパソコンに接続しての活用法を趣旨としています。
サーマルプリンターはどこで売ってるの?サーマル用紙は?
私はサーマルプリンターを5台所有していますが、始めの一台を買う時はどうしても現物を見たくて大手家電量販店巡りをしました。
しかしどこを巡っても販売していない、店員さんに尋ねても店員さん自体が分からない、レシート用のロール紙ならありますよ~ 程度の回答でした。
仕方がないので某小売店で使用されているサーマルプリンターの販売元(製造メーカーは有名なので知っている)を聞いたのですが、こういった機器はパソコンに内蔵されたPOSシステムなどと一緒にリースだから売ってる店は知らない…
なんとなくそんな予感はしていましが、それでも諦めきれずに秋葉原へ。
しかし秋葉原でも現物を見ることは出来ませんでした。
この分野に詳しい人ならココらへんだろうと検討がつくのでしょうが、普通の人は業務用サーマルプリンターの現物販売店など知るすべがありません。
結果として、普通の人がこの手のサーマルプリンターを入手する場合は大手のインターネットしかない…となります。
ただしサーマル用紙は大手家電量販店で買えます。
場所は普通のプリンター用紙コーナーではなくレジスターコーナーにあるパターンが殆どで、種類も少ない….というより2種類あれば良いほうです。
他にもサーマル用紙を現物で買うとすれば店舗用品を扱う店なら大抵あるでしょう。しかしコレも種類は少なめ。
買うならUSB接続とLAN接続の両方可能なタイプがお勧め、初心者はオートカッターがついてるもの
大手家電量販店等で展示してあるものならネット購入も躊躇わないですが、サーマールプリンター購入は初心者からすれば未知の物体になります。
ましてや価格にバラつきがあり、大きさも機能もメーカーもよく分かりません。
商品内容を見てもWindous PCで使えるはず….だよね? ぐらいの事しか分からないでしょう、安いものでもなさそうだしかなり不安。
そこで初心者の選択として外せない項目は、
- 「USB接続が可能であるかどうか」
- 「オートカッター付きのものであるかどうか」
この二点につきます。
というのもこの手の機器はPOSレジ等の業務用を目的としているためパラレル接続オンリーなものがあるのです。
間違えてパラレル接続タイプを買ってしまうとPC側に繋げる部分が無い… ドライバインストールしても動かない…といった事になりかねません。
また中にはLAN接続のみという機器もありますが、LAN接続は稼働させるのに少々知識が必要になります。
このような理由により初心者はUSB接続、出来れば+LAN接続タイプがお勧めになります。
またオートカッター機能の有無チェックも重要で、サーマルプリント機器にはバーコードシールラベル発行をメインにしてるものが多々存在します。
つまり外見もPC接続方式も同じだけど、価格が違う… そうオートカットユニットが付いてないなんて事もあるのです。
サーマルプリンター購入を検討されている初心者は上記の事に注意しながら選ぶと失敗しません。
下記楽天商品はLAN接続がないのが少し残念だが、付属CD-ROMにドライバとユーティリティで5万以下の多分新品となれば初心者にお勧めなモデルです
使ってみれば普通のプリンター、でも用途はアイディア次第
機器によりドライバやユーティリティのインストール作業が普通のプリンターと少し異なる場合がありますが、USB接続をメインとすれば敷居は低いほうです。
USBで繋いで電源を入れればプラグアンドトレイにより認識してすぐに使える物もありますが、先ずはユーティリティソフトのインストールから始めなければならないものもあります。
普通のプリンター、例えば年賀状印刷をするために誰かから借りてきてUSB繋いでドライバーはネットから適当にダウンロードして… のような考えはこういった機器の場合は初心者でなくとも止めておいたほうが賢明です。
しっかりとマニュアルを読んでから使用可能状態にするのが一番の近道です。
つまり私のように何台も所有して動かした経験があれば対応ドライバーが無くとも動かせてしまいますが、そうでない方はマニュアル+ドライバーが存在するものを買ったほうが良いという事になります。
※マニュアルとドライバーは製造メーカーサイトからダウンロード可能な場合が殆ど
これで初心者はネットでのサーマルプリンターの買い方及び価格もなんとなく理解できると思います、まあ普通に買えば普通に動かせます。
使用環境が出来たらメモ帳、ワード、エクセル… なんでも良いのでA4程度の文字や画像ファイルを作成していきなり印刷してみてください。
機器や接続方法によりますが、早いスピードでいきなり印刷されます。
私も初めての機器はこの瞬間がたまりません。
そして印刷された紙を見ると…
※上記画像はワードで桃太郎の出だしを作成印刷しています。サーマル用紙幅は58mm
ごく普通のインクジェットプリンターなどでは設定しないと印刷範囲を超えるデータは二枚目に印刷となる場合が多いのですが、サーマルの場合は印刷できる部分を印刷となる場合が多いです(これは機器や設定により変わるので一概には言えません)
自分の使用環境にあったサイズ、使い方
自分がよく使うPCソフト、例えばエクセルであれば印刷位置とセルの幅を合わせる作業でありスマホであれば画像サイズやメール文章の改行ポイント等の確認をおこないましょう。
サーマルプリンターを設置する場所も大事で家庭で使うなら電話機の横など考える必要があります。
この時点で有線接続であるUSB接続オンリー機器ではないほうが良かったかも?の可能性が出てきますが、ネット環境が整っていればなんとかなってしまいます。
ただUSB接続オンリーであればPCとの位置関係は考えなければならないかもしれません。
つまり模様替えをする必要が出てくるのですが、それはそれで楽しいと考えられる人が家庭でサーマルプリンターを使う人なのかもしれません。
「なんでネット環境なの?」
については下記項目で説明しますが、最近のサーマルプリンターは無線LAN対応機種もありまして基本的にUSB接続単体で使用するは勿論イントラネット環境での使用想定が基本設計ではないかと思います。
分かりやすく言えば大病院等で使われるサーマル用紙、または熱転写プリンター用紙などで、リストバンドや次回予約等の印刷物です。
これは大規模なルーターの使用を想定している設計と思いますが、一般家庭にだってルーターぐらいあります… これを使わない手はない。
もしルーターなければ用意して損はありません
Google クラウド プリントで活用しよう
家庭での活用におけるお勧めはGoogle クラウド プリントを使ったネットワーク経由のサーマル紙印刷になります。
グーグルによればどこでも任意の端末を使って印刷が可能…となっております。
ただそれは普通のプリンターとかネットワーク対応のものじゃないの?
と思われる方もいるでしょう、大丈夫、普通にサーマルプリンターも登録できて使えてしまいます。
登録方法もとっても簡単(ただし普通のサーマルプリンターはインターネットに繋がったPCでグーグルアカウントがある状態)でしてプリンタを Google クラウド プリントに接続するからGoogle Chromeから新しいタブで chrome://devices を開いて登録するだけ。
グーグルアカウントが無い人は直ぐに作って下さい。
実際にグーグルクラウド経由のサーマル印刷方法はとっても簡単でして、Google クラウド プリントを利用できるアプリで自分の使用環境に合わせてダウンロード、インストールして使うだけ、たったコレだけです。
PCで使う場合ですが、エクセル文書でも画像でも良いのでいつものように印刷時のプリンター選択からやればごく普通に印刷されます。
ほんと普通のプリンターみたいに出来てしまうので、業務用プリンターをWindousに繋いで使っちゃってるのに「こんなのアリ?」と思ってしまいます。
一応グーグルのクラウドプリントを使わない方法でのネットワーク経由印刷も可能ですが、それなりのパソコン知識が必要になってしまうので詳しくない人にはお勧めしません。
これはどうせサーマル用紙に印刷する内容だから… でグーグルクラウドプリントで簡単に使ってしまうわけで、重要な内容をネットワーク経由で印刷する…. のような考え方には適してません。「それはそれ」です。
使い方は自分次第
単なるメモ帳としての使い方は勿論ですが、サーマルプリントの場合はネットワーク経由による普通のA4用紙を印刷… といった使い方と全く異なる可能性が高いように思います。
ビジネスでは普通なのでしょうが、家庭となると普通のA4印刷ではFAXと変わりが無いので紙代やインク代などの面で気軽に使える感がありません。
じゃあ具体的にどう使うのが良い?となると…
- 出先から家に忘れて欲しくない内容を送る、
- 3時半から保護者面談
- 量販店等で今は買わないけど、仕事で使えそうだから会社の経費で買う商品のメモ。スマホメモでは忘れる可能性大
言い出せばキリがありませんが、基本的には紙に残しておきたいもの、ただし重要ではないもの….ではないかと思います。
IT社会はスマホのやり取りで何でも出来る時代に来てるとは思いますが、メモ書き行為は人間である限りなくならないと思いますし、付け加えてITな人ほどメモ書き付箋は多様してるといいます。
私としては電話の相手にメモをとらせるのではなく、こちらがメモを用意して送るという行為はネットワーク経由のサーマルプリンターならではの使い方で、自分が連絡を取りたい相手の状況を考えて送るといった「思いやり」だと考えてます。
これは相手がIT機器に不慣れな人、例えばお年寄りや子供などを考えると効果は高いです。
まあ将来全ての人間が幼少期からIT機器を使う状況や、映画にあるような体の一部に脳直結のインターフェイス手術を…となれば私の活用法は淘汰されると思います。
「サーマルプリンターを購入してみたいが価格が…」
という方は楽天での中古品購入が失敗する確率が少ないです。
ヤフオクで安いモノを購入した経験もありますが運が悪いと初心者には扱いきれないゴミになる可能性が高いです。
【サーマルプリンター】零細企業でWindowsパソコンを使った活用法
レシートは小売店向けの言葉でありサーマル紙となれば別の意味合いを持ちます。
中には美容室のようにレシートに付け加えて顧客カードが必要になるものもありますし、倉庫業となればレシートなど必要ありません。
こうなってくると、印刷物の寿命が短い普通のサーマルプリンター(ダイレクトサーマル)以上のものが欲しくなってきますね …あります、リボンを使用する熱転写タイプでダイレクトサーマルも使えるタイプがあります。
特に顧客カードや長い間在庫を抱える物など長期保存が望まれる用途になりまして、ダイレクトサーマルとは比べ物にならないぐらい保存期間は長いし、中には水濡れOKなんてのもあります。
有名どこだとSATOのレスプリシリーズ
新品だとそれなりの価格はしますが、中古の場合は安いものだと3000円ぐらいから買えちゃったりする場合も。
ただし中古品を購入の際は接続端子とオートカッターユニットの有無、接続ポートなどを確認しましょう。
面白い使い方
アクセスをつかって簡単なパスワード発行処理なんかも出来ます。やり方はとっても簡単でしてアクセス初心者でもOKな作業….要はテーブルのフィールドにパスワードの項目を設けてJAN発行可能な桁数の数字を入力するだけです。
先ずはテーブルを作り、「パスワード」「秘密の答え」のフィールドを用意してパスワードに適当な数字を入力、秘密の答えは何でもOKでレコードを3つほど作ります。
クエリで先ほどのテーブルを選択し、パスワードの抽出条件に[パスワードを入力]と作成。用意した適当なパスワードをバーコード可して印刷、またはカードにライト。
クエリを実行すれば[パスワードを入力]と出ますので、印字物やカードをスキャンすると秘密の答えが出てくるといった簡単なものです。流れとしては小売店の単品管理における自社番号をパスワードといった言葉に置き換えてるだけ。
でもこんな簡単な仕組みでも全く知らない人からすれば驚かれますのでお勧めです。
その他の活用法
キャッシュドロアーにも面白い使い方がありまして、別に現金を入れる必要は無いといった使い方です。
これはUSB接続オンリーな使い方ですが、キャッシュドロアの中に上司の許可が必要なものを入れる→上記の簡単パスワードで作ったバーコードを読むとドロアが開いて取り出せるといった流れです。
USBキャッシュドロアなら付属CD-ROMにドロアオープンの実行ファイルが入ってますから、[パスワード入力]→[ドロアオープン]といった流れを作るだけです。VABを使わなくとも作れちゃいますね。
グーグルクラウドプリントを使った活用法
グーグルクラウドプリントを使った方法も面白いです。これを仕事で使うとどうなるか?
自宅では少ないかもしれないメモ書き、しかし仕事となると頻繁に使うのがメモ書きです。
普通に職場で使っちゃうのは勿論ですが出先から会社に指示を出したい時、例えば振込み先の番号と金額なんかのメモになります。
金額の大小にもよりますが、零細企業がテーマですから1~3万の振込み指示なら電話+サーマル印刷で事はスムーズに運びます。
勿論ですがラインやメールで詳細を送るもアリ、でも実際に銀行の振込み端末の前でスマホを見ながら操作するとどうなるか分かりますよね、こんな時代だからそこの使い方かもしれません。
…怖い上司から連絡もない状態でサーマル紙から指示がバンバン送られてくるのは想像したくないので、そういった環境の方は活用せずに内緒にしておきましょう。
基本的に私の独学です
当ブログに書かれている内容は私の独学で埋め尽くされてますので、間違っている部分もあると思います。
まあね、Windows PCでサーマルプリンターを動かして色々やってみたといった私のようなマニアックな思考もいるかも?なんて考えながら当ブログで記事を書きました。
もし間違っている内容がありましたらコメントして頂けると助かります。
また中小零細でなく零細企業での活用までで止めている理由としては会社の規模が大きくなると、それ専用のシステムを外注したほうが良い場合が多々あるからです。
一応もう少し規模の大きい会社や多店舗なシステムもブログに書くことは出来ますが、ネットワークの知識がメインになるのでサーマルプリンターの活用から離れていくように思えます。
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