自分のネットショップを開設したい、それは個人としてでも企業としてでもネットショップを持って事業としてやってみたい….
夢があるというか実店舗がなくても出来るから経費がかからないというか、で誰しも考えるネットショップ、所謂お客様がサイトで商品を購入して決済して配送になるECサイトってやつですが私が会社でやってる物販系のECサイト(らくうるカート)が運営一年を迎えました。
はじめたきっかけは恨みつらみが根底にありまして、自社で在庫を持たずに仲卸業者と一緒にムカつく過去の取引先への仕返し的な要素を含んだECサイトです。
ECサイト運営の知識が全くなかった私が選んだサービスはクロネコヤマト運営する「らくうるカート」最初は簡単にスタートできて楽ちんだな~なんて思っているも売れてくると手数料関係がけっこうバカにできない金額に。
私と仲卸業者さんの恨みはある程度晴らせたので目的のための手段として直ぐに始められるらくうるカートは良かったかなと思っているところ、
でも利幅をもっと増やしたい!
なんて欲が出てくると手数料がたけーなー!なんてワガママを言いだして販売価格を上げようか迷ってしまうダメなオッサンが私です。
それでも仲卸さんが在庫をもつ商品であり、コロナが経済に与える影響も考えて価格は据え置きのまま(製造メーカー直販価格より安い)でやっている状態。
それで思うのは何だかんだ言ってもやっててよかったな~と思うところ、
もっと表に出しても問題ない、仕入れルートが分かっても問題ない商材ならわざわざ別会社作ってコソコソやるECサイトではなく楽天出店しちゃったほうが強い….と今でも思っている部分はありです(この辺はSEO関係の話)
んでらくうるカートを1年続けて思うのは少ない商材や小規模でやるなら一番安いライトプランでやっぱり十分だったということ。
自家製の野菜なと一時産品を産地直送で…なんて考えている人はクロネコのB2クラウドや集荷など考えてもレギュラープランが良いのではないかと思うところです。
ただしレギュラープランでもライトプランでも同じですがサイトへの集客がどうしても難しいところ。
結局はサイトへの集客をSEOでやるのか、広告出しちゃうのか、レギュラープランで独自ドメインでやるのか…
らくうるカートでECショップ開設を検討している方、または始めたばかりの方はこの辺の集客方法の判断が難しいと考えているはず。
ここら辺について私のノウハウを少々語ってしまいましょう。
※2021年現在、自社のネット通販サイトはBASEに切り替えました。手数料が少々高いですが、開設費用ゼロで簡単にネットショップが開設できる、それこそ10分あれば出来ちゃうのでオススメ
商材が一次情報として使えるものか?
個人や零細企業が小規模のECサイトを運営する場合、扱う商材が一次情報となるものか?が重要なポイントになる…これは実際にやってみてシミジミ感じるところです。
では一次情報となる商材とは何か?
簡単にいってしまえば自社製造のオリジナル商品、例えば自家製の無農薬野菜は生産地〇〇、生産者〇〇、生産にあたってのアピールポイントが〇〇と、
似たような商品が世の中にどれだけ存在したとしてもオリジナル商品となり、ネットでは一次情報となる商材です。
他にはも個人が自分で制作したオリジナルのアクセサリーや洋服なども一次情報となる商材、要は個人だろうが会社だろうが自社製造になれば一次情報になります。
じゃあ一次情報にならない商材は?
簡単に言えばメーカーから仕入れた物を売る、メーカーは卸を行っているので同じ商品はどこで買っても同じ物…例えば資生堂の化粧品ならどこで買っても同じものになり、資生堂の化粧品の一次情報は資生堂になる、
ただし販売価格や何かとセットした組み合わせ商品や商材の場合は一次情報的な要素を含むのも、一本100円のコカ・コーラと一本150円のコカ・コーラといった販売価格はどちらも一次情報にはなる…
とはいっても卸値で考えればメーカー希望小売価格を大きく下回るような事は無いのでみんな大体似たような価格になり一次情報的な要素は少なくなります。
倒産品に付き特化〇〇円!なんて場合は倒産した小売店の商品がメーカー卸値を大きく下回る場合があるので一次情報的な要素あり。
ECサイトを運営するにあたって商材が一次情報であるかないか?商材のネームバリューがどの程度のものなのか?競合する商材を扱うECサイトはどこか?のリサーチはかなり大切だと実感しております。
扱う商材が一次情報となる場合
恐らく難易度が最も高いのがら一次情報となる商材をメインとして扱う場合だと思っています。
そもそも個人や零細企業が作った一次情報の商品とは知名度が圧倒的に低いもの、大メディアに取り上げてもらう営業を行うか、SNSやブログから集客してくるか、ネット広告を打つかとなってくる。
これはそもそも一次情報である商品を知ってもらうところからスタートになるのがポイント、らくうるカートで作るECサイトはサブドメインだろうが独自ドメインだろうが集客力がありません。
そこにきて知名度の無い商品ではとてもキツイ….
SNSやブログによる集客も初心者はSEOを一から勉強して表示させたいキーワードで上位表示させる必要があるのです。
一次情報なので商品名単体キーワードでは検索1位表示は簡単、ローカルSEOすらやらなくても検索1位は取れるでしょう。
しかし知名度の無い商品名とは検索ボリュームが圧倒的に少なく、それで1位をとったところでECサイトの売上に繋がるか?といえば答えはNO
じゃあどうするか?となれば、例えば〇〇農園の無農薬野菜ならば”無農薬野菜”のキーワードで自社ECサイトに引っ張ってこないと売上に繋がらないもの。
しかし無農薬野菜のような一般キーワードはビッグワードとなり検索上位表示が難しいキーワード、
ならば広告(グーグル広告)で…
となるも無農薬野菜で検索すると一番最初の広告が”らでぃっしゅぼーや”となり、これまた個人や零細には太刀打ちできない難しいものがあります
集客方法
お金をかけずにECサイトへ集客する方法の一つとして自分でSNSやブログを行い集客する方法がありますが、それにもテクニックが必要。
ブログを書いたとしても記事を検索上位表示させる必要があるのが難しさの一つ、昨今のグーグル検索アルゴリズムを考えると初心者にはとてもハードルが高いものになります。
次にお金をかけずに集客する方法として、自社製品をブロガーに無料で配って記事を書いてもらう方法、記事にECサイトへのリンクを張ってもらい「ここで買えますよ~」なんてやり方は結構効果的です。
ただし商品を悪く書かれてしまう場合もある、酷評されてしまう場合もあります。
それ以外となるとアフィリエイターにお願いする方法、
とはいってもアフィリエイターにお願いする場合はASP(アプリケーション サービス プロバイダ)を通して行うのが通常になり、ECサイトへ集客して売上が発生したらAPSとアフィリエイターに報酬を支払う形になります。
報酬額を多めに設定すればそれだけアフィリエイターの目にもとまる事になり紹介記事を書いてくれる可能性が高くなるというもの、さらに商品レビュー用のサンプル品として配ればより効果が見込めるもの、ただしお金がかかります。
ASPに広告を出して…と考えている方はA8、バリューコマースなどの大手ASPが良いように思えますが、大手ASPは広告を出す時点で結構お金がかかる、また毎月の管理料が数万円かかったりする場合があります(経験上、バリューコマースは非常に高い)
中小零細がASPを使う場合に初期費用が安くハードルが低いのが「もしもアフィリエイト」個人ブロガーやアフィリエイターにも人気があるASPです。
仕入れによる”どこでも売ってる商材”の場合
仕入れによる商材を個人や自社のECサイトで売る場合は一次情報とは少しやり方も難易度も変わってくるというもの、それでも楽天やアマゾンに同じ商品が出品されている事を考えてやる必要ありです。
仕入れ品なので一次情報ではない事は前述の通り、ただし知名度が既に存在しているのでネット検索を行えばそれなりにヒットする商材の場合は価格が一つの一次情報となるのが大きいところ。
私がECサイトでやっているのがコレになりまして流通はしているけど比較的ニッチな商材、それでいて価格帯は高め。
商材価格が高めの理由は製造メーカーが直販で希望小売価格のまま自社ECサイトで販売しているから。
という事は一次情報でありメーカー品の商品を希望小売価格より安く出してしまえば価格の面で一次情報が加えられる事が可能な話。
そうとはいってもメーカーが直販する販売価格を下回る商品とは卸値が取引先によって異なる場合が一つ、小売店が在庫をさばきたい場合、などがあり。
加えてメーカーが「この価格以外で売っちゃダメ!」なんて場合があり、それを下回っている場合は取引停止になったり仕入れルートを調べられて意地悪されたり…などなどがあります。
これは自社生産で一次情報がある製造メーカーが自社ECサイトで直販をやっているから。
だったら卸すんなよ!と強く主張したいところですね、私としては。
この辺の事情やバランスを考えて仕入れ商品をやるとチョコチョコ数字が作れました。
私が扱う商材はある程度知名度があるもののニッチなジャンルになり、かつ横柄な態度のメーカー社長を嫌う業者から迂回迂回で仲卸さんに品物が流れるルートといった非常に面倒な事をやっています。
仕入れ品ECサイトへの集客方法
仕入れ品の場合におけるECサイトへの集客方法はブログでレビュー記事を書きまくって特化型のブログにしてしまい自社ECサイトへ誘導するのが最も楽な方法だと思っています。
あまり露骨にやりすぎるとメーカーにバレてしまうので、たまにはメーカー直販ECサイトへのリンクを張って紹介したり(でも自分のECサイトのほうが価格は安い)
仕入れ品の安売りとは粗利を大きく削って販売しているのだから広告費はかけられない、それでも低価格が一時情報となる強みは大きいもの。
これは個人や零細が小規模でECサイトをやるから可能なことであり大規模で在庫を抱えて~には向かないと思っています。
ブログのPV数が一日100PVに満たずに悩んでいる方は下記のリンク記事を参考にどうぞ。
私が無料で公開してライバル増やして失敗したな~!と思っている初心者向けのPVを上げる再現性を含めた方法です。
マイナーな商材の場合(PC関連)
私の取引先の個人事業主が趣味で古いパソコンや周辺機器を自分で修理ヤフオクで売って生活が助かってる~なんて人がいます。
その方は本当に古いパソコンや周辺機器を集めるのが趣味でジャンク品を買っては修理して可動させる状態になれば満足、ヤフオクで古いパソコンを可動品として売ってもあまり利益は出ない、お小遣い程度と言ってました。
しかし中には古いパソコンや周辺機器が結構な価格で売れることがある、これならば新品を買った方が良いのでは?なんて思う場合があります。
このような古いPC関連はマイナーなジャンルの商材….のはずですが、それは趣味の世界の話。
実は業務で使う古いパソコンや周辺機器には需要がある、それはノートパソコンの充電アダプター一つにも需要があります。
理由はわりと単純で業務に使うPCや周辺機器とは専用のシステムが組み込まれていたり専用の機器が必要だったりするもの。
保守契約を結んでいれば保守で機器を…ともなるけど古いシステムは保守を切っちゃってる場合が多い、それ以外は新しシステムに移行して部品の保守は無しなんて場合がけっこう多いのです。
要は新しいシステムにする、新しい機器にする金が勿体ない・高い・無いなどの理由でシステムを構築しているPCや周辺機器をそのまま使っていて壊れた…のような場合がこれに該当、
そしてこのような例はとても多いのが現状、理由は中小零細企業に金が無いから。大企業優遇な日本だから、そして中小零細が元気だった頃に金をかけてシステムを構築したりしたから。
それで壊れた機器をネットで検索して中古などで安く買ってシステムを使えるようにして誤魔化す、これがマイナーPC商材における需要で個人でも十分に可能な部分です。
メーカー品番、画像、状態を細部まで詳しく
古いPCや種変機器の販売はヤフオクやメルカリでも問題ないと言えば問題ない、でも売上をより伸ばすにはECサイトで専門に扱ったほうが数字も良くなる….
これが私の取引先である個人事業主がらくうるカートを使っている大きな理由です(私が勧めたんだけど)
なぜECサイトで中古PCを専門に扱うのか?の答えは関連した商品が売れるから。
業務用のNECの古いPC(POSレジ等)に付いているバーコードスキャナーを購入したお客様が電源コードを買ったりするから。
つまり新しいシステムを構築すると金がかかるから中古品でそのまま使い続けるといった中小零細経営者側の気持ちに沿ったビジネスモデルです。
ここで重要なポイントは機器の品番や画像、製造年月日などを詳細に記載すること、そして可動品である事、更には同じ商品を数点持っていること。
このような中古PC・周辺機器を探すお客様とはネットで品番や型番を検索して売っている店を探すのです。
だからこそ商品の品番や画像は重要、お客様の心理は今手元にある壊れた機器と同じ品番・型番・画像が現物販売されているだけで”安心”が得られるもの。
この安心は一回限りのヤフオクやメルカリでは得られないものであり、しっかりとネットショップを構えたECサイトだからこそ得られる安心です。
安心の理由も凄く単純で、「壊れたらまたあそこで買えばいいや」の気持ちがあるから。
古いシステムやPC・周辺機器をいつまでも使い続ける事は経済の成長にとってマイナスな事は重々承知、それでも使い続ける理由は金が無いから。
設備投資にお金をかけられないから。
この辺のビジネスモデルは自分で商売をした経験がある人でないと難しい部分があるニッチなジャンルです。
あまり詳しく書いてしまうと私の取引先にノウハウがバレて競合が増えるからこの辺でやめておきましょう、アマチュアの楽器系も似たような需要があるそうです。
SNSによる集客とローカルSEOの重要性
小規模なECサイトを作り、そこへの集客としてブログを作成してからECサイトへ集客する方法(サテライトブログ)は前述の通り。
しかし昨今のグーグル検索は容易に検索上位させることが難しく生半可なSEO対策では大手サイトに太刀打ちできない場合が多くみられます(キーワードによる)
そこでグーグル検索以外からの集客としてSNSを活用するのも手段。
流れとしては自前のECサイトのSNSアカウント、ブログのSNSアカウントのダブルの運用でツイッター、フェイスブック、インスタグラム、ピンタレストの全部をやりましょう。
- ツイッター
- フェイスブク
- インスタグラム
- ピンタレスト
ブログのSNSアカウントでは上の順番がインプレッションが高く、ブログへの集客効果が高い、つまりツイッターに力を入れましょう。
しかしECサイトのSNSアカウントで力を入れるべきは順番が異なります。
- フェイスブック
- インスタグラム
- ツイッター
- ピンタレスト
ECサイトのSNSアカウントとなるとブログとは違いビジネス要素が高くなります。
そしてビジネス要素が強いSNSと相性がよいのがフェイスブック、自社ECサイトのカスタマー窓口っぽく使ってしまってもよいでしょう(私はそうしてる)
インスタグラムは扱う商材の画像を美しく撮影して上げること。
Facebook – ログインまたは登録(フェイスブック)
Instagram(インスタグラム)
Pinterest – ピンタレスト(ピンタレスト)
ピンタレストについてはやらなくてもOKとの判断もありますが、私はやっています。
ローカルSEO
自社ECサイトを検索上位表示させる方法として有効な方法が”ローカルSEO”といったSEOの手法があります。
ローカルSEOのやり方を簡単に解説すると…
- 会社概要を載せる
- 電話番号、ファックス番号、住所、メールアドレスを載せる
- グーグルマップに会社の所在地を表示させてウェブサイトのリンクを貼る
- 商工会議所(支部)から自社ECサイトへのリンクを貼ってもらう
どれも全て重要な項目ですが簡単に出来ること。
グーグルマップにのせる方法はグーグルマイビジネスから登録を行っていきましょう(重要)
商工会議所(支部)から自社ECサイトへのリンクをはってもらう理由は良質な被リンクを得られるから。
ただし商工会に加盟していないと当然リンクは貰えないし、加盟は簡単だけどお金がかかります。
もし会社近くに商店街があり、商店街がサイトを持っていればリンクを貼ってもらいましょう(これも商店街に加盟する必要があるので商店会費がかかる)
さらに区商連(東京都内の場合)にも顔を出し(商店街経由で)区商連のサイトからも被リンクをはってもらいましょう。
この辺のローカルSEO方法について詳しく解説している無料記事はほとんど存在しないはず、私としても無料ブログ記事であまり教えたくないローカルSEOの方法です。
ローカルSEOにおけるさらに良質な被リンクを得る方法はより公的な機関のサイトからの被リンクが重要です。
ローカルSEOはパソコンの前での作業ではなく実際に自分の足で出向く営業活動に力を入れると考えていれば良い方向に進むでしょう。
※個人事業主や零細で自宅の住所を載せたくない…なんて場合はローカルSEOを考えないほうがよいです。
ECサイトのSEO対策
これからECサイトを始めるにあたって、ECサイト構築サービスに付随する”SEO対策”を含めて検討されている方がいらしたらSEO対策系のサービスは無視しろとまでは言いませんが活用して安心なんて思わないほうがベスト。
ディスクリプションやキーワード設定のような項目は一応使うにせよ、実際の集客を考えたSEOは別口で考えないとまともな集客は難しいところがあります
※昔は違ったけど2020年以降のSEO対策として、ECサイト構築のSEO機能では不十分
個人や零細企業がお金をかけずにやるECサイトの考えでは自分の手を使ってのネット集客を考える事、その方法は前述のとおりブログなりSNSなりで引っ張って来る。
今ならyoutubeやインスタグラムやTikTokで自社ECサイトへ誘導する導線を自分で作るぐらいの気持ちが必要です。
これから個人や中小零細の方がお金をかけずにECサイトを始めたい…なんて考えてい集客方法や商材についての見方を簡単に解説してきました。
資金力のない会社にとっては小さいビジネスモデルでもやらないよりはやったほうがマシ、そう考えて私はやってきました。
とくに2020年から社会的大問題となったコロナウィルスが経済に与える影響は凄まじく、中小零細は簡単に吹き飛んでしまう状況が続いています。
そんな状況においてインターネットを使って利益を作る方法は実店舗に比べ固定費が圧倒的に安いのが魅力、畑違いの商売をネットで始めるにあたって抵抗がある方も沢山いるのも分かっています。
それでも生き残るために何かをやる…
私は緊急事態宣言終了後、マスクの飛び込み販売営業なんて事も始めていますし、畑違いの商材を使ってのECサイト2個目も検討中です。
苦しい時代を乗り切るため、今までとは違った商売を考えている方は是非チャレンジしてみましょう!
※2021年現在、自社のネット通販サイトはBASEに切り替えました。手数料が少々高いですが、開設費用ゼロで簡単にネットショップが開設できる、それこそ10分あれば出来ちゃうのでオススメ
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